[2013年05月16日]

薔薇五月午前の海と午後の海

原田青児

薔薇五月が夏の季語。薔薇、そうび、しょうびも同意の季語です。
作者は伊豆高原の海を見下ろす場所で薔薇園を営んでいます。
薔薇は、古くギリシア、ローマ時代からの植物で、現在は世界中で栽培されています。品種は数え切れないほどで、毎年品種が発表されます。その洗練された美しさは、園芸花の頂点に位しています。大輪種、中輪種、房咲き種、つる性種、矮性種など多種多彩。芳香があり、よい香水を作ります。薔薇は西洋で開発され、東洋の野生種との交配無くしては現在のような薔薇は生れませんでした。日本で改良された薔薇は今では世界の注目を集めていますね。
この句は、作者が5月の薔薇の開花に合せて山荘を竣工したときに作られました。海からの照り返しで白い壁が午前と午後とに微妙に変化する様子が分かります。
同じ作者に次の句があります。
薔薇よりも濡れつつ薔薇を剪りにけり  青児
薔薇の雨の中で作業をしている風景です。
薔薇咲かせ牧羊神の真昼どき      青児
牧羊神は、ローマ神話の牧畜の神様。半人半獣。ギリシア神話のパンの同じ。のどかな情景です。
作者はらだ・せいじの紹介は、2005 年11月25日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・イチローがまったく打てなくなりました。我慢、我慢。

投稿者 m-staff : 2013年05月16日 11:02

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