[2013年05月20日]

青あらし吹き抜け思ひくつがへる

加藤楸邨(1905~93)

青あらし(嵐)が夏の季語。風青し、夏嵐、夏の嵐も同意の季語です。
5月から7月ごろにかけて吹く風で、青葉の頃に吹き渡る清楚な、強い感じの風を言います。万緑をそよがせて吹きます。「せいらん」と読むと、晴嵐と紛らわしいこともあり、「あおあらし」と読むほうがよく使われます。この風は大体南よりの風となります。風速が強いので快適ですが、ときには強烈に蒸すこともあります。「南風」は生活語、「青嵐」は「雅語」(洗練された言語)になります。
この句は、その青あらしが吹くとあれこれと思い悩んでいたことが嘘のようにどこかへ飛んでしまったと詠っています。たしかにそのように思える風ですね。
同じ作者につぎの句があります。
鶏百羽一羽ころげし青嵐  楸邨
これは面白い句ですね。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)
・昨日は高尾霊園で法事、朝7時半に出かけて11時ごろ着きました。天気がよく幸いでした。今日は雨です。

投稿者 m-staff : 2013年05月20日 10:39

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