[2013年05月25日]

湯島天神五月は恋の絵馬掛けて

星野麦丘人(1925~2013)

五月が夏の季語。五月来る、5月尽、聖五月、聖母月なども同意の季語です。
東京湯島の湯島天神には、吟行で何回か出かけました。学問の神様である菅原道真を祭る神社のせいか、二月、三月の受験期になると合格祈願のために、参拝する人が多く見られます。境内には数多くの絵馬が飾られています。昔は、実際に馬を奉納した時代もあったようですが、代わりに馬の絵を描き簡略化されました。それが馬以外のお願い事も増くなり、神様へのお願い事は時代とともに多様化しました。苦しいときの神頼みはいつの時代にもあります。
この句は、入学祈願が一段落して、5月になると恋のお願いに多くの人が押しかけている様子がうかがえます。5月は「恋の絵馬」となるわけですね。
作者ほしの・ばくきゅうじんは東京の生まれ、本名星野重蔵。「鶴」俳句会を主宰。句集に「雨滴集」、「亭午」などがあります。5月20日に肺炎で亡くなりました。88歳、合掌。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・イチローは、今日もお休み。あのバットの鬼も所在なげですね。

投稿者 m-staff : 2013年05月25日 09:22

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