[2013年06月01日]

衣更て坐つて見てもひとりかな

小林一茶(1763~1827)

衣更(ころもがえ)てが夏の季語。衣更ふも同意の季語です。
6月は水無月、風待月。
このごろは、学生の制服が夏服に変わると、夏が来たと感じます。近くの自衛隊武山駐屯地の少年、少女兵がきっぱりと夏服に変わります。
昔は、宮中でも民間でも陰暦の4月1日と10月1日には衣を変えていましたね。俳諧では、単に衣更えと言えば4月1日のことで、10月1日の夏から秋へは「後の衣更え」と言います。衣更えは和歌の時代から夏の題とされていて、行く春を惜しむ心が詠まれてきました。江戸時代には、心身が軽くなった爽やかさが詠まれるようになり、現在ではその季節感を詠むことが多くなりました。
この句は、作者の寂寥感が伝わってきますね。夏服に替えてみても、家族とのつながりが薄かったことがわかります。
今日は、鮎解禁、気象記念日、電波の日、写真の日など、様々な事の日です。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:角川春樹編「合本現代俳句歳時記」、2004年刊)
・ベランダから見える富士見小学校の運動会。一日中賑やかです。

投稿者 m-staff : 2013年06月01日 09:30

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