[2013年06月03日]

蜘蛛は網張る私は私を肯定する

種田山頭火(1882~1940)

蜘蛛が夏の季語。
嫌いなもののひとつに「蜘蛛」があります。しかし、蜘蛛が網をせっせと作っている風景は感動的でもありますね。
蜘蛛と言えば、糸、網などが焦点で、昆虫などを網にかけて捕らえて、食べるさまが中心的なイメージになります。
あまりにも漂白の詩人として有名な作者は、いささかのセンチメントで多くの人々に訴えかけます。自らの業としていた酒の飲み方にしてもそれに溺れてしまい決して悟りを拓くところまで行っていません。足元の石ころしか見えなかったということでしょうか。自由律の俳句は一種舌足らずな詠い方が微妙な魅力になっていますね。この句は、そのような心の揺れる描写で、「肯定」と言っていますが、その底には「否定」の私が見えてきますね。
この句は、1940(昭和15)年、「草木塔」に所収されています。
作者たねだ・さんとうかの紹介は、2005年2月20日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」岩波新書、1987年刊)
・レンジャーズのダルビッシュは、8勝目ならず。投打がうまくかみ合いませんでした。次回に期待しましょう。

投稿者 m-staff : 2013年06月03日 09:16

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4423