[2013年06月05日]

さみだるる一灯長き坂を守り

大野林火(1904~82)

さみだ(五月雨)るるが夏の季語。五月雨、五月雨(さつきあめ)、五月雨雲、五月雨傘も同意の季語です。
さみだれの「さ」は、皐月の「さ」で陰暦の五月を指し、「みだれ」は、水垂れの意味です。陰暦の五月に降る雨のことで、梅雨を意味します。梅雨が中国の言葉で堅いイメージがありますが、「五月雨」は、日本的な情感のある言葉ですね。
この句は、横浜でしょうか、長い坂に一つだけ街灯があってその坂を照らしています。その姿はいつもどおりで変わらないのに、五月雨の中で静かに立っている姿は、坂を一人で守っているように見えると詠っています。暖かい孤独感が伝わってくるようですね。「守り」は、「まもり」と読むべきでしょうね。
今日は、芒種(ぼうしゅ)。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:大岡 信著「第七 折々のうた」岩波新書、1989年刊)
・日本はオーストラリアと引き分け。期待にたがわぬ好試合でした。本田のPKは記憶に残るシュートでした。

投稿者 m-staff : 2013年06月05日 09:24

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