[2013年06月06日]

梅雨に入りて細かに笑ふ鯰かな

永田耕衣(1900~98)

梅雨に入りてが夏の季語。梅雨、走り梅雨、梅雨(ばいう)、青梅雨、荒梅雨、梅雨空、梅天、梅雨雲、梅雨前線、長梅雨、送り梅雨、戻り梅雨など多数の同意の季語があります。
この句は、1955(昭和30)年に刊行の「吹毛(すいもう)集」に所収されています。
昔から瓢箪鯰(ひょうたんなまず)という言葉があります。これは「ひょうたんで鯰を押える」を名詞化したもので、つかみどころがないもの、要領を得ないものを例えています。そこでこれは禅の公案にもなり、画僧の絵の主題になります。
鯰という魚には確かに禅味がありますね。作者は、絵の大好きな俳人で、笑う鯰、しかも「細かに」笑う鯰の絵をとても面白く感じています。ここで、読むものをして「梅雨に入る」という季節感覚とマッチして想像力をいっそうかきたてられますね。鯰は夏の季語ですが、ここでは絵の中の鯰のことです。
作者ながた・こういの紹介は、2005年2月25日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」岩波新書、1994年刊)
・安倍政権の成長戦略は大胆過ぎてまったく中身が無い画に描いた餅ですね。株が暴落しますよ。

投稿者 m-staff : 2013年06月06日 09:33

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4426