[2013年06月12日]

橘や定家机のありどころ

杉山杉風(1647~1732)

橘が夏の季語。花橘、橘の花、大和橘、右近の橘なども同意の季語です。
橘は、古くから日本人に親しまれているミカン科の常緑低木。台湾から日本の暖かい海岸に自生して、日本原産は、大和橘と言います。
5月から6月にかけて五枚の花弁をつけた白く気品のある花を咲かせます。陰暦5月は別名橘月ともいい、この花の開花を待って農事を始める習慣がありました。
柚子に似たかぐわしい香りは特に詩歌によく取り上げられました。
この句の「定家机」は、歌人などが用いた小さな脇息(きょうそく)のような机のこと。窓辺に置かれた風情のある机のありどころは、様々な趣深い感慨を催しますね。藤原定家にちなんだ机の設定が面白い効果を生んでいます。
作者すぎやま・さんぷうは、東京の日本橋生れ。江戸幕府御用の魚問屋、鯉屋と号しました。俳諧は談林風になじんでいましたが、芭蕉の忠実な門人になり、蕉門十哲の一。京都の去来と並んで芭蕉の信頼を受けました。句集の「杉山杉風句集」があります。
(出典:村上 護著「きょうの一句」新潮文庫、2005年刊)
・サッカーの日本代表は、死に物狂いのイラクに辛勝。面白い試合でした。今月はサッカーの月。次はブラジル戦、どのような試合をするか楽しみですね。

投稿者 m-staff : 2013年06月12日 10:38

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4432