[2013年06月17日]

そら豆を剥き終らば母に別れ告げむ

吉野義子

そら(空)豆が夏の季語。蚕豆(そらまめ)、はじき豆も同意の季語です。
そら豆は、実が空に向くのでそら豆と言います。その年に一番早くに食べられる豆です。おや指の頭ぐらいの大きさで、関西でははじき豆と呼ばれます。皮から実が飛び出して、ぽくぽくした味が好まれていますね。秋に種を撒くと、春には葉の間から花が開いて実を結びます。
この句は、短歌のような俳句。久方ぶりに実家に帰った娘が、老母のもとを去りがたく思っている印象がよくわかります。そら豆を剥き終わったら、そろそろ汽車の時間もあり、帰らねばなりません。子供の親を思う切ない心境が伝わってきますね。父と子ではこのようにはなりません。「それじゃまた」と言ってそっけなく帰ってしまいます。
作者よしの・よしこの紹介は、2007年7月28日を参照。
(出典:清水哲男著「「家族の俳句」歳時記」主婦の友社、2003年刊)
・昨日は父の日。仙台の笹かまが今年も送られてきました。大震災で被災し、工場が復興した名取市の「ささ圭」製。とても美味しくいただきました。

投稿者 m-staff : 2013年06月17日 09:29

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