[2013年06月23日]

滝壺に生れ死すまで水馬

鷹羽狩行

水馬(みずすまし)が夏の季語。あめんぼう、川蜘蛛も同意の季語です。
池や小川の水面を6本の足で立って滑走します。1.5センチほど細長い灰褐色の虫。川蜘蛛とも言い、また、あめに似た匂いがするので、「あめんぼう」と言う名前があります。俳句ではこれを「みずすまし」として呼んできましたが、正しくは「みずすまし」は「まいまい」のことです。関西では「水馬」を「みずすまし」と呼んできました。
この句は、着眼点のよさが光りますね。滝壺で泳いでいる「みずすまし」を見かけて、その小さな生物の一生に気持ちが移り、いささか感傷的になっています。また、滝壺の奇妙な魅力が伝わってきます。虫は一生この滝壺から離れることなく生きて行くといった感じにさせられます。人間もまたそうなのかもしれませんね。
この句は、1972(昭和47)年刊行の句集「遠岸」に所収されています。
作者たかは・しゅぎょうの紹介は、2005年2月1日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」岩波新書、1990年刊)
・サッカー日本代表は、ブラジル、イタリア、メキシコに3連敗。教わることがいっぱいのコンフェデレーションカップ。スペインとブラジルが強い印象。

投稿者 m-staff : 2013年06月23日 09:21

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