[2013年06月26日]

裏富士の月夜の空を黄金虫

飯田龍太(1920~2007)

黄金虫(こがねむし)が夏の季語。金亀虫、かなぶん、ぶんぶんも同意の季語です。
黄金虫は、夏の夜のちょっとした陽気なコメディアンといった面白さを感じる虫ですね。コガネムシ科の甲虫。2センチほどの大きさ。かなぶん、ぶんぶんと呼ばれ親しまれていますが、これは羽音からきた名前です。夏の夜の闇の中かr光に向かって飛んできます。
この句は、素直に、裏富士の月夜の空を黄金虫が飛んでいると詠っていますね。作者の住んでいた山梨県は「裏富士」に当りますが、その山の力強い影は、「月夜の空」の明るさと対比して、虫は黒い一つの点になり、中央を飛んでいます。澄みきった大きな風景が自然に虫の後から浮んできます。
この句は、1981(昭和56)年刊行の句集「今昔」に所収されています。
同じ作者に次の句があります。
黄金虫うす雲竹のかなたにて  龍太
作者いいだ・りゅうたの紹介は、2005年1月31日を参照。
(出典:大岡 信著「第三 折々のうた」岩波新書、1983年刊)
・横須賀市の市長選挙は30日が投票日。前職で無所属の37歳、自民系無所属61歳の前副市長、女性で57歳共産党系無所属の3人が立候補しています。まだ誰に投票するか悩んでいますが、棄権はしません。

投稿者 m-staff : 2013年06月26日 08:59

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