[2013年06月28日]

蛍這へる葉裏に水の迅さかな

長谷川零余子(1886~1928)

蛍が夏の季語。源氏蛍、平家蛍、蛍火も同意の季語です。
夏の水辺にほんのりと光りながら飛んでいる蛍。その幻想的な美しさに人の心をとらえて数々の詩歌を生んできました。蛍は甲虫の仲間で、よく知られているのは小ぶりな平家蛍と大ぶりな源氏蛍ですね。光りを発するのは愛の行動で、風の無い生暖かい、月明かりの無い暗い夜に、姿がよく見られます。
作者は瞬間的な印象描写を重んじる方法論を持ち、この句にはその方法が生きています。蛍が葉裏を這っています。それが葉を透かせて点滅するのはぽっとした光りで知られます。そして、葉と蛍の下には触れるばかりに急流が奔っています。情景がよく見えますね。
この句は、1938(大正13)年刊行の「雑草」に所収されています。
作者はせがわ・れいよしの紹介は、2008年5月29日を参照。
(出典:大岡 信著「第四 折々のうた」岩波新書、1984年刊)
・コンフェデ・サッカーは、スペインがイタリアにPK戦までいって勝利。これで念願のブラジルとの決勝戦。期待しましょう。ところでイチローは、調子を戻してきましたね。速球に負けなくなりました。

投稿者 m-staff : 2013年06月28日 09:36

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