[2013年06月29日]

仏にひまをもらつて洗濯してゐる

尾崎放哉(1885~1926)

無季句。
作者は、東大を卒業して、保険会社の支配人として朝鮮に赴任しましたが、1年で辞職。帰国後、諸所の寺に、寺男として働きながら短律の自由律俳句を作りました。
社会的地位を捨て、世を捨てた作者は、自由律という不定形の中身を、己自身の破滅をかけた生き方で表現しました。
この句は、流浪の身を須磨寺に運び、そこで参詣人を相手の寺男になった頃の作品。日によっては多忙な時期で、「仏」と「洗濯」は、関係が無いように見えて、妙な緊張感をもたらしますね。
この句は、1926(大正15)年刊行の「大空」に所収されています。
作者おざき・ほうさいの紹介は、2008年5月29日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた1」岩波新書、1994年刊)
・横須賀は30日に行われる市長選挙で選挙カーが終日走り回っています。それを世界遺産になった富士山が見守っています。

投稿者 m-staff : 2013年06月29日 09:43

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