[2013年07月05日]

母の行李底に団扇とおぶひひも

熊谷愛子

団扇(うちわ)が夏の季語。白団扇、絵団扇、古団扇、渋団扇、団扇掛なども同意の季語です。
じんわりと作者の母を思う気持ちが伝わってきますね。追悼句でしょうね。
扇子は主に外出用に使われ、団扇は家にいて気軽に涼をとるために使われます。団扇を手に取ると、なんとなくくつろいだ気持ちにさせられます。昔ながらの竹の骨に紙を貼り付けたもので、楕円形のものがふつうですが、方形や円形のものもあります。千葉県の房総団扇や岐阜、京都、丸亀などで作られています。プラスチック製の団扇は丈夫ですが、あまり好きではありませんね。クーラーなどの冷房が行き渡っていますが、やはり紙の団扇を手放すことができません。
この句は、亡くなった母の行李(こうり)を整理していたところ、「団扇」「とおぶいひも」が出てきて優しかった母を偲んでいます。二度と使うことが無いのに丁寧に仕舞っていた母の気持ちが分かったような気がすると作者が気づきました。
作者くまがい・あいこの紹介は、2010年4月18日を参照。
(出典:清水哲男著「「家族の俳句」歳時記」主婦の友社、2003年刊)
・今日は朝から湿気を含んだ強い南風が吹いています。温度が急速に上ってきました。不快指数でいっぱいです。

投稿者 m-staff : 2013年07月05日 10:34

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