[2013年07月08日]

金魚玉とり落しなば舗道の花

波多野爽波 (1923~91)

金魚玉が夏の季語。金魚鉢も同意の季語です。
近年は、卓上に置く金魚鉢になりましたが、玉になったガラス器に金魚を入れて吊るすのが金魚玉。目の粗い網で吊るしたりしました。大正生まれの作者は、昔を思い出していますね。それに高所恐怖症のせいか、これを細い紐で吊るして持ち帰るあやうさを想像すると背筋がさむくなるそうです。もしも取り落としたら玉が割れて、金魚が舗道に投げ出されてしまいます。こうした不安が基本になっています。それを「舗道の花」と表現していて、繊細な感覚がよく伝わってきますね。藻の入った器に金魚の泳ぐ様子は涼しさをもたらします。
この句は、1956(昭和31)年刊行の第一句集「舗道の花」に所収されています。
作者はたの・そうは紹介は、2005年3月15日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」邑書林、1996年刊)
・サンフランシスコ国際空港の着陸事故の報道を見て、1982(昭和57)年2月9日に起きた、日航機の片桐機長の逆噴射操作着陸失敗事件を思い出しました。もう30年以上になるのですね。

投稿者 m-staff : 2013年07月08日 08:40

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