[2013年07月10日]

炎天や死ねば離るる影法師

西島麦南 (1895~1981)

炎天が夏の季語。炎気、炎日も同意の季語です。
毎日強烈な暑さが続いていますね。昨日は甲州市で39.1度。炎天は、真夏のやけつくような太陽の空や天気を言います。炎天という言葉の響きには、炎帝(火をつかさどる神)を連想させます。その凄まじさは、自然の陽光のもとでの人間やすべてのものに対して威圧感を与えます。
この句は、人に一生連れ添っている影法師が炎天下の黒々とした影法師が、人が死ねばものも言わずに立ち去ると言う凄みを感じさせますね。
作者は、武者小路実篤が宮崎に建設した「新しき村」に参加したことがあります。
この句は1983(昭和58)年刊行の「西島麦南全句集」に所収されています。
作者にしじま・ばくなん紹介は、2005年6月26日を参照。
(出典:大岡 信著「第七 折々のうた」岩波新書、1989年刊)
。福島原発事故の吉田元所長が死去。まさに命を懸けた戦いでしたね。どうぞ安らかにお眠りください。

投稿者 m-staff : 2013年07月10日 09:25

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