[2013年07月23日]

天寿とは昼寝の覚めぬ御姿

阿波野青畝(1899~1992)

昼寝が夏の季語。午睡(ごすい)、三尺寝、昼寝覚、昼寝人も同意の季語です。
昼寝が夏の季語にされているのは、疲労の激しくなる夏場に、肉体が自ずから欲する行為だからです。昼食の後に短い休憩時間を利用して少し休むとまた力が出てきて疲労回復なりますね。
この句は何の指摘もありませんが、誰か知人が天寿を全うして亡くなられたのでしょうか。天から授かった命を全うしたのですから、定めし長寿であったことでしょう。それを「昼寝の覚めぬ御姿(おんすがた)」と表現していることに感心します。まことに慈愛に満ちた見方ですね。この句を作った作者は当時91歳、あと2年ほどで作者自身も天に召されました。
この句は、1993(平成5)年刊行の句集「1993年」に所収されています。
作者あわの・せいほ紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:大岡 信著「新折々のうた2」岩波新書、1995年刊)
・テキサスでイチローとダルビッシュが対決しています。日本のオールスターゲームの3試合は多すぎませんか。

投稿者 m-staff : 2013年07月23日 09:04

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