[2013年07月25日]

子を殴ちしながき一瞬天の蝉

秋元不死男(1901~77)

蝉が夏の季語。油蝉、みんみん、熊蝉、にいにい蝉、蝉時雨、初蝉、朝蝉、夕蝉なども同意の季語です。
蝉が朝から鳴いています。にいにい蝉やみんみん蝉はその鳴き声からきた名前ですが、ジージーと鳴く油蝉、シャーシャーと鳴く熊蝉は、蝉の外観とか鳴き方から付けられた名前でしょうね。それらの蝉が一斉に鳴く状態を蝉時雨と言います。同じ蝉でも法師蝉は秋の季語になっています。
親が子をなぐるというのは例外もあるでしょうが、普通の状態ではありません。ここでは「殴(う)ちし」と読みます。子をなぐった「一瞬」は、そのままに時間を止めてしまったような、頭の中が真っ白になった「ながき」一瞬となって作者を茫然とさせています。その時に、「天の蝉」の声が強烈に耳を打ったのでした。痛みは子も親も同じですね。
この句は、1940(昭和15)年に刊行の句集「街」に所収されています。
作者あきもと・ふじお紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」岩波新書、1987年刊)
・民主党の内紛は、党の存続の危機。徹底的に反省して、政策の共鳴する人々で再出発することを願う。やることはいっぱいあるでしょうに…。

投稿者 m-staff : 2013年07月25日 09:36

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