[2013年08月03日]

夏果てやはるかなものに土未踏

手塚美佐

夏果てが夏の季語。夏の果、夏終る、夏の限、夏の別れ、夏の名残、夏過ぎて、行く夏、夏を隔てる、夏尽く、夏を追ふ、夏惜しむ、夏に残る、暮の夏など多数の同意の季語があります。
立秋に近づくにつれて、朝晩はめっきり涼しくなってきます。涼しくなるにつれて夏休み、帰省、避暑、行楽などが次々と一段落し、気ぜわしくなってきます。虫が鳴き出し、稲も穂を垂れてきますね。
この句の「土未踏」は、「つちふまず」のことです。普段には気にも留めていなかった身体の一部の「はるかなもの」に焦点を当てて、物憂い感覚を提示して見せました。「夏果て」が効いていますね。
この句は、1993(平成5)年刊行の句集「昔の香」に所収されています。
作者てづか・みさの紹介は、2008年1月17日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」岩波新書、1995年刊)
・今日は「田中先生を偲ぶ2013夏の会」。20名以上の仲間が集ります。よい日でありますように。

投稿者 m-staff : 2013年08月03日 09:21

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