[2013年08月09日]

酒も少しは飲む父なるぞ秋の夜は

大串 章

秋の夜が秋の季語。夜半の秋、秋の宵、宵の秋も同意の季語です。
秋の日は短くて、夜は長い。日の暮れが秋の宵、それから秋の夜になります。虫の声が聞こえ、月の光り、灯火、雨音なども秋の静かな寂しさを伝えてくれます。夜半の秋というと、更け渡った秋の夜の感じになります。
この句の前書きには、「故郷より吾子誕生の報至る。即ち一と言」とあります。未だ見ぬ生まれたばかりのわが子に宛てたメッセージです。母子ともに元気と言う。そこで父親は自分に祝杯を上げる気分になりました。親になったこそばゆい気持ちがこの句を生みました。
作者の言によれば某居酒屋チェーンでは、この句を無断で宣伝用のチラシに利用していたそうです。前書きを知らなければ、勤め帰りのサラリーマンがちょっと一杯の気分を誤解して使っているのはよくわかりますね。
今日は、長崎原爆忌。
作者おおぐし・あきらの紹介は、2006年10月3日を参照。
(出典:清水哲男著「家族の俳句」歳時記」主婦の友社、2003年刊)
・甲子園の高校野球は酷暑の中でいささか残酷な気持ちがしますが、若さゆえの青春の一ページ、日射病にならないように頑張ってください。

投稿者 m-staff : 2013年08月09日 10:10

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