[2013年08月10日]

風はらむはずみにひらく芙蓉かな

阿波野青畝(1899~1992)

芙蓉(ふよう)が秋の季語。白芙蓉、紅芙蓉、花芙蓉、酔芙蓉も同意の季語です。
散歩道の道端に白芙蓉が咲き始めました。
芙蓉は、アオイ科の落葉低木。観賞用に庭園や花壇によく植えられています。おもに淡い紅色の美しい五弁の花を開きますが、一日でしぼみます。花の大きさは10センチほどで高さは1.5メートル。白い花や八重咲きもあり、八重咲きには、朝は白色で午後になると淡い紅色、夜は紅色に変わり、翌朝になってもしぼまない「酔芙蓉」という品種もあります。
花は薄倖の美女に例えられているように楚々とした気品を感じさせてくれます。
この句は、芙蓉の短命にポイントがありますね。それゆえに一層いとしさが増します。作者はその芙蓉のあえかな命の様相まで包み込んでいて、単に一輪の花の描写に終っていません。
この句は、1942(昭和17)年刊行の「国原」に所収されています。
作者あわの・せいほ紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:大岡 信著「第八 折々のうた」岩波新書、1990年刊)
・猛烈な暑さですね。扇風機と団扇で対抗しています。

投稿者 m-staff : 2013年08月10日 08:47

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