[2013年08月16日]

八月や坂のをはりに人が佇つ

進藤一考(1929~99)

八月が秋の季語。
八月は夏の盛りでありながら、まさに絶頂を越えたところにあって、秋への移りが次第に感じられる頃ですね。8月7日が立秋で、俳句では夏から秋へ変わる月です。立秋以後になると、山が涼しくなり、海水浴もようやく下火になります。台風の発生も多く、土用波が立ちます。暑さのピークですが、それも次第に落ち着いてくることでしょう。
蝉の声も油蝉、法師蝉、ひぐらしと変わってゆきますね。
この句では、このような気候の変わり目に人生を観照する、というのが日本人の生き方と言っています。坂は人生の一区切りの意味です。その坂の終わりに人が佇(た)っているという実景は、言外で人生に深い意味を込めていますね。
作者しんどう・いっこうの紹介は、2006年7月23日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・エジプトでまたまた騒乱、「アラブの春」の再開です。国のたがが緩んでいますので何が起るかはわかりませんね。

投稿者 m-staff : 2013年08月16日 09:52

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