[2013年08月19日]

朝がほや一輪深き渕の色

与謝蕪村(1716~83)

朝がほ(顔)が夏の季語。牽牛花、蕣、西洋朝顔、空色朝顔も同意の季語です。
夏の朝顔は大輪で豪華な花を咲かせていますね。在来種は花が小さくて秋まで咲いていますが、その頃になると一日中花を開いています。
ヒルガオ科の1年草。奈良時代に唐から薬用として渡来しましたが、その花の美しさに魅せられていつしか観賞用になりました。栽培が盛んになるのは江戸時代からで
鉢植えや垣根、あるいは日よけに植えて楽しまれています。何にでも巻きつく蔓は左巻きです。早朝にラッパ形の花を開かせます。花は午前中にしぼみます。
この句は、朝顔の中に一輪だけ川の藍色に似た深い渕の色を湛えている花を愛でる詩になっています。
この暑いさなかに、司 修著「蕪村へのタイムトンネル」(朝日新聞出版、2010年刊)と言う書物を読破しました。蕪村の句を引き合いにして、自身の半生記をひも解く奇想天外の面白さに暑さを忘れました。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」ナツメ社、2010年刊)

投稿者 m-staff : 2013年08月19日 09:52

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