[2013年08月22日]

燈籠にしばらくのこる匂ひかな

大野林火(1904~82)

燈籠(とうろう)が秋の季語。
昼灯篭、盆堤燈、高燈籠、花灯篭、切子燈籠なども同意の季語です。
燈籠は仏教伝来とともに中国から伝えられました。その頃は仏具でしたが、鎌倉時代からは一般家庭でも使われるようになりました。今ではお盆の燈籠が身近なものとしてとらえられていますね。
この句は、1932(昭和7)年に作られました。作者は前年末に3歳になる息子をまたこの年には妻を立て続けに亡くしました。そのような哀しみの中で迎えた新盆の時に、万感を込めて作られたのが掲句です。今では燈籠は電球を燈しますが、当時はろうそくが使われました。そのろうそくが燃え尽きる時には強い匂いが残ります。作者は、その匂いとともに息子と亡き妻の面影を偲んだことでしょうね。「しばらくのこる匂ひかな」に余情を誘います。
作者おおの・りんか紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・イチローが今日の試合の1打席目で日米通算4,000本達成。おめでとう。どこまで
記録を伸びるかこれからも楽しませてください。前橋育英と延岡学園の決勝戦。誰も予想をしていませんでしたね。

投稿者 m-staff : 2013年08月22日 09:05

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