[2013年08月23日]

鳰の子のこゑする処暑の淡海かな

森 澄雄(1919~2010)

処暑(しょしょ)が秋の季語。
処暑は24節気のひとつ。「暦便覧」には「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあります。処暑とは暑さが収まるの意味です。涼風が心地よく、収穫は目前ですが、台風襲来の時期と重なりますね。
鳰(にお)の子は、かいつぶりの古名。大きさは鳩ぐらいで巧みに潜水して小魚を取ります。巣は折り枝、蘆、水草などで水上に作り、「鳰の浮き巣」と呼ばれます。冬の季語です。ここでは秋の季語の処暑を取ります。淡海(おうみ)は、近江のことで鳰の子の声がしているのは琵琶湖のことです。
この句は、実景がそのまま句に仕上がっています。暑い夏が終って涼しい風が吹き始めた季節に鳰(にお)の子がこれからの秋から冬の季節に向かって元気よく鳴いている様子が伝わってきます。
作者もり・すみお紹介は、2005年2月22日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・今日は、軽井沢の高原教会で姪の結婚式。披露宴は旧軽井沢の近衛邸。

投稿者 m-staff : 2013年08月23日 09:11

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