[2013年08月25日]

唐辛子ぽつりと巴里に発句なす

小池文子(1920~2001)

唐辛子が秋の季語。蕃椒(とうがらし)、南蛮、鷹の爪も同意の季語です。
唐辛子は、夏に白い花を咲かせ、花の後に青い実が筆の形になり、これが秋に赤く熟して辛味が加わります。種類には、小型の鷹の爪、大形の八つ房、円錐形で大形の獅子唐辛子など色々ありますね。私の嫌いなピーマンは獅子唐辛子の一種。実の中の種が辛いので、香辛料にします。生のままで料理に使うのは大きな甘唐辛子です。農家が実を天井に下げて貯えたことから天井守、天竺守といわれました。
この句の唐辛子の真紅は、郷愁をそそる色なのでしょうね。巴里に在住した作者の気持ちに訴えています。異国で故郷への哀愁を唐辛子の色に見つけて俳句を作っています。「ぽつり」が効いていますね。作者は石田波郷に師事しました。
作者こいけ・ふみこの紹介は、2007年7月14日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・昨夕軽井沢から帰って来ました。23日は軽井沢で姪の結婚式。森の高原教会で雷鳴が轟く中での挙式。地元の人は恵みの雨といっていました。

投稿者 m-staff : 2013年08月25日 10:16

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