[2013年09月01日]

かなかなの鈴ふる雨となりにけり

久保田万太郎(1889~1963)

かなかなが秋の季語。蜩、日暮も同意の季語です。
かなかなが良く鳴いていますね。小泉八雲は、蝉の中でもっとも美しい鳴き声と蜩を例えていっています。
晩夏から初秋にかけて、カナカナと響きのある声で鳴きます。哀調を含んだ声は涼しげで、どこか寂しく聞こえます。主に、明け方や夕刻に鳴くことが多いようですね。朝方4時ごろに聞いたことがあります。
「古今集」には次の咏があります。
「ひぐらしの鳴く山里の夕暮は風よりほかに訪ふ人もなし」
この句は、かなかなの鳴いているうちに、鈴をふったような雨が降ってきたと詠じています。作者の心の中にも雨が降っているようですね。
この句は、1959(昭和34)年の作品です。
今日は二百十日。防災の日、関東大震災を忘れぬための日。
作者くぼた・まんたろう紹介は、2005年1月6日を参照。
(出典:「久保田万太郎全句集」中央公論社、1971年刊)
・強い風が昨日と今日にわたり吹いています。家の中がざらざらです。このような日に大地震が来たら大変ですね。

投稿者 m-staff : 2013年09月01日 10:29

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