[2013年09月14日]

宵の雨夜半の月夜や草ひばり

水原秋櫻子(1892~1981)

草ひばり(雲雀)が秋の季語。朝鈴、金雲雀も同意の季語です。
この虫は、体長は7~8センチと小さく淡い褐色ですが、触角がとても長く、鳴き声は、フィリリリリ…と澄んだ響きを持っています。コオロギ科。年一化(一年一世代)で、卵のままに越冬し、8月頃に成虫になります。庭の木や垣根などに住んでいて、朝夕に鈴を振るように明るい声で鳴きます。関西地方では「朝鈴」といわれています。また、太陽に透けて金色に輝く羽を持っているところから「金雲雀」とも言われます。
この句は、誠に情景が浮んできますね。宵に掛けて雨が降り、それが上って月が出ています。それを待っていたかのように「草ひばり」が鳴き出しました。音が聞こえてくるようです。
この句は、1948(昭和23)年刊行の句集「重陽」に所収されています。
作者みずはら・しゅうおうし紹介は、2005年1月17日を参照。
(出典:坪内稔典著「季語集」岩波新書、2006年刊)
・この連休は台風18号に脅かされそうですね。関東地方を中心に的を絞っています。今は静かなものです。

投稿者 m-staff : 2013年09月14日 11:01

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