[2013年09月18日]

朝顔の双葉のどこか濡れゐたる

高野素十(1893~1976)

朝顔が秋の季語。牽牛花、蕣、西洋朝顔、空色朝顔なども同意の季語です。
歳時記によっては、「朝顔」を夏の季語にするものもあり、秋にするものもありますね。「日めくり俳句」では、8月19日に与謝蕪村の句を紹介しました。
今日は、高野素十の句を紹介します。
ヒルガオ科の1年生のつる草。花は漏斗状で、いろいろの色があり、朝開き、夜にしぼみます。このため朝顔と言います。日本には平安時代に薬草として渡来しました。
この句は、朝顔の双葉を見た印象を時間をずらせてよみがえらせています。その記憶のほうが、現実の目の前にある風景よりも一層手触りを感じさせるのですから面白いですね。
この句は、昭和22年刊行の句集「初鴉」に所収されています。
作者たかの・すじゅう紹介は、2005年2月23日を参照。
(出典:大岡 信著「第十 折々のうた」岩波新書、1992年刊)
・今日は相模原の橋本へ墓参り、そのあと調布の姉のところに出かけます。

投稿者 m-staff : 2013年09月18日 10:00

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