[2013年09月21日]

デパートに物は買はねど画の秋や

田尻得次郎(1915~64)

画(え)の秋が秋の季語。美術の秋、二科展、院展、日展、美術展覧会なども同意の季語です。
9月になると、東京上野の美術館では院展、二科展などの古い歴史の在る美術博覧会が毎年開催されますね。春に開催される展覧会もありますが、「美術の秋」といって秋の9月、10月に集中して開催されます。
この句に在るようなデパートでの美術展は以前からよく行きましたが、地下の惣菜売り場から匂ってくる何ともいえない空気がいつも気になりました。画家の絵ばかりに気をとられてそういえば何も買わずに出てしまいますね。
作者たじり・とくじろうは、横浜市の生まれ、蕎麦屋の長男。横浜国立大学を首席で卒業しましたが、勤めは長続きせずに、放蕩で身を持ちくづし、主に日本橋の問屋街で屑拾いの生活をしました。俳句は「春燈」に投句しました。
(出典:村上 護著「今朝の一句」講談社、1995年刊)
・今日は横浜で句会です。

投稿者 m-staff : 2013年09月21日 09:53

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4545