[2013年09月27日]

秋風の聞えぬ土に埋めてやりぬ

夏目漱石(1867~1916)

秋風が秋の季語。秋の風、金風(きんぷう)、爽籟(そうらい)、風爽かも同意の季語です。
秋の風は、俳句では激しく荒い風、また身にしみて哀れを添えるように詠むとされています。
漱石の飼い犬「ヘクトウ」は、1914(大正3)年の10月下旬に姿を消して、31日に近所の家で死んでいるのを発見されました。漱石は墓標を買いにやり、「我が犬のために」と題したこの句を墓標に記しました。秋雨の降る中で裏庭に犬は埋葬されました。当日の日記にも、随筆集「硝子戸の中」にもこのことが述べられています。
この句は、日常生活の一こまを淡々とつづり、哀しみが伝わってきますね。「秋風の聞えぬ土」がその情景を一層深く伝えています。
この句は「漱石全集」に所収されています。
作者なつめ・そうせき紹介は、2005年2月17日を参照。
(出典:大岡 信著「第七 折々のうた」岩波新書、1989年刊)
・東北楽天ゴールデンイーグルスが初優勝、パリーグを制覇しました。田中が投げ、ジョーンズが打ち、全員で守りきりました。この勢いで勝ち進めるかどうか、日本一までの道はまだまだ先のことです。

投稿者 m-staff : 2013年09月27日 09:56

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