[2013年10月17日]

秋の日や凭るべきものにわが孤独

木下夕爾(1914~65)

秋の日が秋の季語。秋日、秋日陰、秋日向も同意の季語です。
この季語は、秋の一日にも秋の太陽にも使います。秋の一日は昔からつるべ落としといわれるように、慌ただしく暮れてゆきます。その中にあって秋の日と作者の内面の寂しさが伝わってきますね。
作者は詩人としても有名で、上の句も中七の「凭(よ)るべきものに」から「わが孤独」にかけてその兆候が現れていますね。作者の内面に向かう視線が感じられます。
同じ作者に次の句があります。
秋の日や樹のもてあそぶ雲ひとつ  夕爾  
二つの句は、1966(昭和41)年刊行の「定本木下夕爾句集」に所収されています。 
作者きのした・ゆうじの紹介は、2006年5月23日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、朝日新聞、1995年刊)
・台風26号は、伊豆大島に悪さをして北へ抜けました。大島は裏の武山(200m)に登ると太平洋にどっしりと浮かんでいます。多くの人が亡くなりました。冥福を祈ります。

投稿者 m-staff : 2013年10月17日 09:50

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