[2013年10月19日]

山に蘭溪に石得て戻りけり

青木月斗(1879~1949)

蘭が秋の季語。秋蘭、蘭の花、蘭の香も同意の季語です。
蘭は何かお祝い事があるとよく贈られる花ですね。ノーベル賞に落選した作家にも送られる準備がされていたことでしょうね。
蘭の種類は多く、葉は細くて四方に広がり、一茎一花で香りに気品があります。中国や日本の暖地に自生するものは東洋蘭、西洋から渡来したものは洋蘭と呼ばれています。開花は春と夏、日本では春の開く春蘭が中心ですが、シナ蘭の中に秋蘭と呼ばれるものがあるので秋の季語になっています。
この句は、山に分け入って、清々しい姿の秋蘭を見つけて掘り取りました。やがて溪川(たにがわ)に降り立つと、形のよい色の優れた石を見つけて、それを拾い取りました。作者はご機嫌で、蘭と石を庭に置いて眺めている様子が伺えますね。
作者あおき・げっとの紹介は、2005年5月30日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今日は横浜で月1回の句会です。

投稿者 m-staff : 2013年10月19日 09:46

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