[2013年10月21日]

鳥渡る北を忘れし古磁石

鍵和田柚子

鳥渡るが秋の季語。渡り鳥、小鳥来るも同意の季語です。
俳句の上で「渡り鳥」日本国内を気候の変化に合わせて動いている漂鳥(ひょうちょう)を含めて、秋になって北方から来る鳥のことも指します。それらの鳥は、鴫、千鳥、雁、鴨などの水辺にいる鳥、また鶫、鶸などがそれに当たります。ときに空の一角が暗くなってしまうような大群が飛び去ってゆく様子は壮観ですね。春に移動するのは「鳥帰る」、「鳥雲に入る」などと区別をしています。
この句では季語の「鳥渡る」と「北を忘れし古磁石」の取り合わせは奇妙ですが、本能に導かれて性格に目的地を目指す鳥の群れと北を指す磁力を失った古磁石の間にある種の哀しみが伝わってきます。
この句は1986(昭和61)年刊行の「鍵和田柚子集」に所収されています。
作者かぎわだ・ゆうこの紹介は、2005年5月28日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、朝日新聞、1987年刊)。
・レッドソックスの上原投手がアメリカン・リーグのMVPになりました。上原の「たこ踊り投法」は、デトロイト・タイガースの面々を切り切り舞いさせました。決して剛速球投手ではありませんが、投手はコントロールが大事ということを実証しました。次はセントルイス・カージナルスとのワールド・シリーズ。また、目が離せませんね。

投稿者 m-staff : 2013年10月21日 09:10

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