[2013年10月23日]

夜長人耶蘇をけなして帰りけり

前田普羅(1884~1954)

夜長人(よながびと)が秋の季語。夜長、夜永、長き夜も同意の季語です。
実際に、夜の長いのは冬で短日夜長ですが、秋の夜が長く感じるのは、短夜の夏の後なのでより強く感じます。
この句の「耶蘇(やそ)」は、イエス・キリストのこと。ここでは、広くキリスト教の意味です。秋の夜長に来た客がキリスト教をしきりにやっつけたあげくに、ようやく重い腰を上げてやっと帰ったという状況を句にしています。やっつけている本人は気持ちが良いようですが、聞かされる方はたまったものではありませんね。誰にもこのような経験がありますね。私もある新興宗教に折伏されそうなったときがありました。「夜長人」「けなして」の言葉にそのことがにじみ出ています。
この句は、1930(昭和5)年刊行の「前田普羅集」に所収されています。
今日は、霜降(そうこう)。24節季のひとつ。霜が降りるほど寒くなった時期の意味。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:大岡 信著「第七 折々のうた」、朝日新聞、1989年刊)
・アベック台風の27,28号は、25日の夕刻から26日の朝にかけて次々と押し寄せます。いまから準備しなくては…。

投稿者 m-staff : 2013年10月23日 09:04

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