[2013年11月08日]

一切放下してマスクひとつのみ

白澤弓彦(1956~2006)

マスクが冬の季語。
マスクはマスクですが、様々な人生模様が浮かんできますね。このところ寒くなるとマスクをしている人が目立ってきました。大気汚染が常態の北京では、外出するのにマスクが必携のようです。
この句の「放下(ほうげ)」は、投げ捨てること、突き放すこと。禅宗では、心身ともに一切の執着を捨て去ることを意味します。
「一切を放下して」は、まことに強い言葉です。そして残ったのはマスクひとつであった、と作者は言っています。作者は2004(平成16)年にすい臓がんの手術をしました、この句を作ったのは2005年のことでした。亡くなったのは2006年2月8日。今でもご一緒したときの優しい温顔を思い出します。
今日は、世界都市計画の日。
作者しらさわ・ゆみひこの紹介は、2007年1月9日を参照。
(出典:「白澤弓彦句集」邑書林、2006年刊)
・このところ溜まった新聞のスクラップをしています。2011年3月11日、東日本大震災以降の関連記事の多さに驚いています。時間が経っても忘れないようにしなければなりませんね。

投稿者 m-staff : 2013年11月08日 09:18

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