[2013年11月12日]

凩のあとはしづかな人枯らし

高柳重信(1923~83)

凩(こがらし)が冬の季語。木枯も同意の季語です。
晩秋から初冬に吹く風で、北西よりの季節風。この風は冬の季節風で、風の名前は木を枯らすというところから付いており、また木嵐が転じたものと言います。
作者は、昭和新興俳句運動の継承者として多行形式の俳句を開拓しました。一方で彼は、「山川輝夫」の名前で通常の俳句も作りました。多行形式の俳句を作るのは、定型句の俳句を苦手にしていたからではないといっているかのような句ですね。
そして、このような句において、作者の面目躍如といった印象を受けますね。特に、「人枯らし」といった新しい言葉の表現が作者の皮肉な目を感じます。今日の時勢にかないますね。
この句は、1980(昭和55)年に刊行の句集「山川輝夫句集」に所収されています。
作者たかやなぎ・しげのぶの紹介は、2005年5月15日を参照。
(出典:大岡 信著「第九 折々のうた」、朝日新聞、1991年刊)
・今年ほど天気予報に敏感になった年はありません。異常気象といわなくても「地球にやさしい」云々よりも「地球がやさしい」状態に戻さなくては動物および人類の生存が難しくなっていることを感じる1年です。

投稿者 m-staff : 2013年11月12日 09:35

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