[2013年11月19日]

落葉やんで鶏の眼に海うつるらし

三好達治(1900~64)

落葉が冬の季語。落葉籠、落葉掻、朴落葉、柿落葉、落葉時、落葉山も同意の季語です。
樹木には常緑樹と落葉樹がありますが、落葉樹は、冬には葉を落として、春の芽吹きを待ちます。落ちかかっている葉や地に落ちている葉が「落葉」です。美しい眺めですね。落葉は集めて堆肥にしたり、焚き火にします。
この句の情景は「鶏(とり)」の眼にも海の穏やかな様子が映っていますね。
作者には素敵な「郷愁」という詩があります。
「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの仲に海がある」
この句は、1976(昭和51)年に刊行の「柿の花」に所収されています。
作者みよし・たつじの紹介は、2005年4月9日を参照。
(出典:大岡 信著「新 折々のうた2」、朝日新聞、1995年刊)
・快晴。相模湾は強風で白波が立っています。まるで兎が跳んで入るように見えます。湾の向こうには熱海が見えます。富士山には雲がかかっています。

投稿者 m-staff : 2013年11月19日 09:43

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