[2013年11月26日]

踊り子は掌の冷たきを詫びて云ふ

西東三鬼(1900~62)

冷たきが冬の季語。冷たし、底冷(そこびえ)も同意の季語です。
「冷たし」冬の寒さをいう言葉ですが、寒いというよりも肌の感覚で捉えた即物的なつかみ方をいいます。北海道では、「ひやっこい」といっていましたね。
寒さを直接に皮膚に感じる感覚で、しんしんと冷えることを「底冷」といいます。大気の温度の低さを「寒さ」というのに対して、感覚的に「冷たし」を使います。また、「つべたし」ともいいます。転じて人の心の冷たさや人情の薄いことにも使われますね。
この句の踊り子は、掌(て)の冷たいのを詫びて、作者に何を「云った」のでしょうね。それがとても気になります。余韻が残りました。
作者さいとう・さんきの紹介は、2005年1月18日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・台風30号で被害を受けたフィリピン・レイテ島の日本人不明者は、どうしているのでしょうね。その後の報道がありません。高潮で海にさらわれてしまったのでしょうか。日本側で心配する声も聞こえてきませんね。

投稿者 m-staff : 2013年11月26日 09:11

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/4618