[2013年11月29日]

冬に入りもつとも欲しきもの嘴

宗田安正

冬の入りが冬の季語。
一般に、鳥は前肢が翼に変わってしまったために、嘴(くちばし)が手のかわりになっています。日常、それがあれば食事に困ることはありません。作者は鳥の嘴をうらやましがっていますが、手を何に使おうとしているのでしょうか。寒いから懐手をしていて、手を使いたくないので嘴がほしいのでしょうか。不精も極まった姿ですね。
また、何にでも手を出しすぎたのが人間で、どうにでも難問山積の世界で、せめて鳥に見習って質素な生活をしたらどうかとも受け止められます。寒い冬をどのように生き延びられるか、あれこれ考えるのも人間の性ですね。
作者そうだ・やすまさの紹介は、2011年2月27日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・今日は寒風のなか、富士山がきれいです。5合目あたりまで雪が見えます。7日の田中先生を偲ぶ冬の会は、参加者が24名まで集まりました。景気が戻ってきているのかしらね。

投稿者 m-staff : 2013年11月29日 09:03

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