[2013年12月04日]

お変りもなくてといはれ枯れの中

伊藤白潮(1926~2008)

枯れが冬の季語。冬枯、枯る、枯も同意の季語です。
この句は、作者が道の途中でしばらくぶりに会った知人から「お変りもなくて」といわれました。こちらは別に病弱でもないのにとけげんに思いましたが、人は年月とともに年を取って行きます。人からこのような言葉をかけられたときに己の年齢を感じますね。折からの山の草木も枯れて、また自分も同じように枯れてゆくのかと意識させられた句になっています。自然の中に生きている人間の一こまを素直に告白したところに味わいがありますね。
今日から人権週間が始まり、10日まで。国連が1948年12月10日に「世界人権宣言」を発表した日。
作者いとう・はくちょうの紹介は、2007年3月5日を参照。
(出典:村上 護著「今朝の一句」、講談社、1995年刊)
・東日本大震災の2011年3月11日から今日でちょうど1000日目。悲しみは1000日経てば薄れるといいますが、ところによってはその反対で却って深まってゆくように見えます。
福島の復興を加速させねばなりません。

投稿者 m-staff : 2013年12月04日 09:12

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