[2013年12月12日]

最澄の瞑目つづく冬の畦

宇佐美魚目

冬の畦(あぜ)が冬の季語。
この句は、枯れ果てた冬の田の畦を見ているうちに、その静寂の広がりの中で、最澄の瞑目し続ける姿を思い出したと詠っています。その流れは、最澄、瞑目、冬の畦といった取り合わせがまことに合致しているのに打たれますね。
最澄は、平安初期の、日本天台宗の開祖。785(延暦4)年比叡山に入って修行をし、法華一乗思想の中心として、一乗止観院を建立しました。その後、唐にわたって天台教学などを学んで帰朝。晩年は天台宗独自の戒律を主張して南都諸宗と対立しました。またの名を伝教大師といいます。私は家族で10年ほど前、比叡山に登り、その大伽藍を見たときの驚きはまだ目に残っています。
この句は、1975(昭和50)年刊行の「秋収冬蔵」に所収されています。
作者うさみ・ぎょもくの紹介は、2006年6月21日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、朝日新聞、1987年刊)
・寒い強風はいまだ続いています。ベランダへ洗濯物を干すのに難儀しています。ストーブが燃えています。一方、ストーブ・リーグでは、イチローはヤンキースを出るかもしれませんね。

投稿者 m-staff : 2013年12月12日 09:43

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