[2013年12月16日]

雪の富士落暉紅さと円さの極

中村草田男(1901~83)

雪の富士が冬の季語。
今日も雪をかぶった富士山が見えます。雪は五合目あたりまでですべて雪といった状態ではありません。裾野の黒い部分とのコントラストが際立っていますね。
この句は、1980(昭和55)年に刊行の句集「時機(じき)」に所収されています。
句集の題名は聖書のヨハネ黙示録に「見よ、時機は近づけり」からとったということです。
この句からは、旅の車窓に、久しぶりに富士山の姿を仰ぎ見た感動が伝わってきます。「落暉(らっき)」は落日の輝き。「紅(あか)さ」と「円(まる)さ」は、ふと口をついて出たとの印象ですが、そこには作者自身の培った練達の凄みが伺えますね。
作者なかむら・くさたおの紹介は、2005年1月23日を参照。
(出典:大岡 信著「第四 折々のうた」、朝日新聞、1984年刊)
・ソチ五輪に女子カーリングチームの出場が決定。そこではカナダ、アメリカなどの強豪チームが目白押し。もう一段レベルを上げなくては通用しません。頑張れ、道銀。

投稿者 m-staff : 2013年12月16日 09:54

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