[2013年12月21日]

葱さげて橋のなかほどより淋し

長谷川双魚(1897~1987)

葱が冬の季語。一文字、根深、葉葱、葱畑も同意の季語です。
葱は、ユリ科の多年草。私たちには欠かせない冬の野菜のひとつですね。収穫は12月から2月ごろまで。根は地中に隠れていて白く、葉は筒型で中空に伸び、先がとがっています。独特の香があって、誰にでも親しまれています。今では1年中食べられますが、体が温まるので冬の食べ物になっています。春になると花菜が伸びて花が開きますが、これが葱坊主になります。関東では根元の白いところをできるだけ長く作ります。関西では青い部分を長く作ります。
この作者は岐阜県の人。この句では、葱を買い物袋に入れて端の中ほどで不意に淋しくなったと表現しています。何らかの事情で独り言で「淋しいな」と言っているようですね。
作者はせがわ・そうぎょの紹介は、2006年9月18日を参照。
(出典:多田道太郎著「おひるね歳時記」、筑摩書房、1993年刊)
・今日は、今年最後の「横浜句会」でお出かけです。ちょうど1ヵ月前の11月21日に急逝した近藤一石さんの追悼句会でもあります。

投稿者 m-staff : 2013年12月21日 09:00

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