[2014年02月05日]

たくわんの波利と音して梅ひらく

加藤楸邨(1905〜93)

梅ひらくが春の季語。枝垂れ梅、白梅、夜の梅、梅が香なども同意の季語です。
散歩道に白い花を毎年咲かせる梅の木があります。多くはまだつぼみですが、今年もその期待に応える如くぽつぽつと咲はじめました。
たくわんを噛むと「はり」か、「ばり」か音がしますが、ここで作者は、「波利(はり)」と読ませています。思うに作者はわざわざ「波利」と意識的に漢字で表し、その後ろに「ばり」という音を漂わせながら、「はり」の音に遊んでいます。たくわんと梅の花の取り合わせが抜群の効果を挙げていますね。
この句は、1976(昭和51)年刊行の「吹越」に所収されています。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:大岡 信著「第六 折々のうた」、朝日新聞、1987年刊)
・梅が咲きだしたというのに強烈な寒さ。それでも昨日は雪が降りませんでしたね。今朝は晴れて相模湾が見えます。今日から札幌の雪がいっぱいの雪まつりです。

投稿者 m-staff : 2014年02月05日 09:29

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