[2014年02月15日]

解けて行物みな青しはるの雪

田上菊舎(1753〜1826)

はるの雪が春の季語。春雪も同意の季語です。
今年は、関東地方から九州までの地域に春の雪が降っています。春になったというのになかなか雪から逃れられませんね。この春の雪は淡雪で、すぐに解けるのが特徴です。春雨になるはずのものが気温が低いために雪になるのです。
この句は、春雪の下に覆われていた若草が、みずみずしい青さに力をみなぎらせて次々と現れている様子がうかがわれます。作者の新生にかける初々しさが伝わってきます。「行」はゆくです。
作者は、若くして独り身となり、出家して諸国を巡歴し、俳人として生きた江戸天明期の女性、当時の女性には珍しく多彩な一生を送りました。
作者たがみ・きくしゃの紹介は、2013年5月3日を参照。
(出典:大岡 信著「第九折々のうた」、岩波新書、1991年刊)
・今日は横浜で句会の予定。雪がこんなに降れば、交通機関の結果次第では、出かけられなくなるかもしれません。

投稿者 m-staff : 2014年02月15日 09:24

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