[2014年02月17日]

春一番心の隅に火を点ず

相馬遷子(1908〜76)

春一番が春の季語。春一(はるいち)、春二番、春三番、春四番も同意の季語です。
春一番は、立春後に始めて吹く強い南寄りの風のこと。
冬のうちは北風が中心ですが、ある日突然にそれとは逆の風が吹きます。原因は日本海低気圧によるもので、恐ろしいのは一夜で大暴風雨になることです。春の訪れを伝える風ですが、まるで爆発するかのような様相を呈します。昔は、漁師が海難事故を恐れて使いました。このような風は四番まで俳句では許されています。
この句は、春の大嵐にかけて、人には知られぬ心の隅に火をつけて爆発させたかったのでしょうか。はからずも鬱屈した気持ちをふと言葉に表してしまいましたね。
作者そうま・せんしの紹介は、2005年5月2日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・雪解けの雫の音がしています。まだ15日に降った雪の名残があちこちに見えます。今年の雪はこれで終わりとしてほしいのですがどうなりますやら…。

投稿者 m-staff : 2014年02月17日 09:35

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