[2014年02月23日]

春寒や出でては広く門を掃き

中村汀女(1900〜89)

春寒(はるさむ)が春の季語。春寒し、寒き春、春寒(しゅんかん)、料峭(りょうしょう)なども同意の季語です。
立春を過ぎてからの寒さが「春寒」で、「余寒(よかん)」と同じような寒さでも春のほうに重きがあります。ただし、季語としての「余寒」は、冬の寒さのほうがまだ残っているのに対して。「春寒」には、それほどの寒さを感じません。「料峭」は、春風が寒く感じられることを言い、古くから「春寒料峭」というように用いられてきました。
この句の情景は、作者が朝早く門の前を掃除しています。まだまだ寒いが、これから暖かくなってくると思えば心も弾みます。「出でては」がそのような前向きの気分を表しています。そこで門の前を広く掃き、ついでにお隣の家の前も掃いてあげることになりました。お隣とのコミュニケーションがこれによって一層膨らむことでしょうね。
今日は、東京マラソン2014。無事に終わることを祈りたい気分。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「日本の四季 旬の一句」、講談社、2002年刊)
・ソチ五輪は、何とか事故なく深夜に閉会式。日本はスピードスケート陣の再建が課題でしょうね。

投稿者 m-staff : 2014年02月23日 10:15

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