[2014年02月25日]

修羅落とす谺を追ふて雪崩れたり

山口草堂(1898〜1985)

雪崩れが春の季語。雪なだれ、雪崩れ、なだれ雪、底雪崩、地こすり、風雪崩なども同意の季語です。
雪崩は、降り積もった山の雪が湿った暖かい南風が吹いたり、雨が降ったりしたあとに、山上や山腹から一気に崩れ落ちる現象を言います。春の雪崩は、底から解け始めた積雪と地面の間に雪解水が流れて起きる全層雪崩が主です。裏日本側に多く見られますね。
春先の雪崩の崩れ落ちるきっかけは微妙で、人の声や鐘の音などのわずかな振動で起きると言われています。
この句の「修羅」は、山腹の斜面を利用した一時的な木材運搬用の滑走路です。山上で伐採した木材を落下させる修羅落としの音が山に反響して「谺(こだま)」となって返ってきます。その谺の響きを追っかけるように雪崩が起きたというものです。自然に対する畏怖が感じられる句ですね。
作者やまぐち・そうどうの紹介は、2005年6月7日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・4年後の2018年、ピョンチャン(平昌)オリンピックは、日本に近いこともあって、多くの見物人が押し掛けることでしょうね。その時、北朝鮮の体制はどのようになっているか誰もわかりません。平和であるように祈ります。

投稿者 m-staff : 2014年02月25日 09:24

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