[2014年03月01日]

夕暮は雲に埋まり春祭

広瀬直人

春祭が春の季語。
季語の春祭には、厳しい冬が終わったあとの解放感からか、どこか柔らく、懐かしい響きがあります。ここでは春に行われる祭りを総称しています。わが国では、祭りは農業にかかわることが多くみられます。春の祭りの多くは豊作を願って行われるもので、その賑わいは実りの季節への願いが込められています。
この句では、祭りの夕方に、茜色に染まった雲が空をいっぱいに埋めています。そのふくよかで鮮やかな色は、今年の作物の豊かな実りと、祭りに参加している人々に繁栄を予感させる幸せの兆しなのです。そのうえ、空を埋めた雲は、人々の素朴な祈りのシンボルに映ります。作者が住んでいるのは甲府盆地です。この絵本のような世界は作者の少年時代のようですね。
作者ひろせ・なおとの紹介は、2006年2月6日を参照。
(出典:金子兜太編「現代の俳人101」新書館、2004年刊)
・今日から3月、カレンダーも3枚目。早いものですね。このところ、花粉のせいでクシャミをすることが増え、目がしょぼしょぼとしてきました。PM2.5も飛散しているようですからご用心。

投稿者 m-staff : 2014年03月01日 09:48

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